レーティッシュ鉄道ABe8/12 アレグラについて
実際に走っている車両から引退した車両まで幅広く各メーカーから商品が発売されております。
各メーカー幅広く製品化しますから、鉄道模型で初めて知ったという車両もあるのではないでしょうか。
地元を走る車両、通勤通学で利用する車両ならすぐに分かりますが、他県の車両になると全ては分かりません、、
他県ならいつか乗る日が、、と思いますが、鉄道模型の中には海外の車両も日本のメーカーから発売されております。
簡単に乗れるものではありませんので、流石に海外の車両までは分からないという方のほうが多いですよね。
ですがそのような普段乗ることのない海外の車両でも知ることが出来るのも鉄道模型の楽しみの一つです。
そう思い倉庫を見ていたら、先日発売したKATOからはお馴染みの海外車両がありましたのでNゲージとともにご紹介致します。
定期的に再生産や新商品が発売されているので見たことが有る車両だと思いますよ。
今回紹介するのはKATOから何度も製品化されている、スイス最大級の私鉄「レーティッシュ鉄道」のABe8/12 3501-3515形電車、通称アレグラです。
レーティッシュ鉄道というとKATOからコンテナ車やスターターセットでも発売していますので、サイトやカタログで一度は目にした方もいるのではないでしょうか。
日本とは関係が無さそう、、と思いましたが、日本の箱根登山鉄道とは35年前から姉妹鉄道となり、相互に車両愛称の命名など交流が続いており、
箱根登山鉄道の2000形がレーティッシュ鉄道の塗装で運行され、Nゲージでも発売されておりました。
Nゲージではいくつか発売しているとはいえ海外の私鉄となると乗ったことが無い方が殆どで、Nゲージで初めて聞いたという方も多いと思います。
そもそもレーティッシュ鉄道とは、スイス東部のグラウビュンデン州を中心に約400kmの路線網を持つスイス最大級の私鉄で、
Nゲージでも製品化されている氷河急行やベルニナ急行などの看板列車も運行しております。
私鉄といってもグラウビュンデン州ではスイス国鉄がほとんど路線を持っていないため、レーティッシュ鉄道がほぼすべての鉄道輸送を担っており、
私鉄でありながらグラウビュンデン州とスイス連邦が殆どの株式を所有しているという日本の私鉄とは全然違いますね。
Nゲージの商品を見てみますと思っていたより小さな車両で、R150のユニトラックコンパクトを通過出来る小型車両となっています。
小型車両といっても細部までリアルに再現されております。
先頭車両を見てみますと、側面にはドイツ語でレーティッシュ鉄道、そして小さく機体名の「Anna von Planta」の文字。
機体名にはグラウビュンデン州に縁のある人名が使われているためABe8/12 3501やABe8/12 3511では別の人の名前になっています。
そして前面表示は「IR Chur」もしっかりと再現されております。
中間車をよく見ると扉の付近に小さく自転車やベビーカーのマークもしっかりと再現されております。
そして大きな窓の下にもグラウビュンデン州の限られた土地で使用されるロマンシュ語でレーティッシュ鉄道と書かれております。
日本で鉄道会社の名前を車両に書くといっても、このように車両によって異なった言語で見ることはまずないですよね。
車両の形、側面に書かれている文字一つ見ても、日本との違いに驚き海外の車両への興味も出てきますね。
通勤通学で利用している電車、旅先で乗る新幹線やご当地列車等多くの車両が製品化されている中、最近では海外の車両の製品化も増えてきています。
今回紹介した「レーティッシュ鉄道」以外にもドイツの高速列車ICE、アメリカからはアムトラックやビッグボーイ、
そして台湾新幹線等海外の車両は多数Nゲージで発売されております。
以前は海外の車両の製品化は少なく、海外の町並みを作ろうとしても難しいものでした。
でも今は車両だけではなくストラクチャー等も発売され、手軽に海外のレイアウトを作ることが出来ます。
海外の鉄道の中でも、レーティッシュ鉄道に関する商品は多く発売され、再生産も何度もありますのでこの車両から海外の車両を初めてみてはいかがでしょうか。
日本の車両とはまた違った楽しみ方が出来ると思いますよ。