ジオラマ製作講座 地面の作り方 その1
線路の塗装やバラスト撒きもできるようになったけれど、肝心の設置場所が板のまま・・・
雑誌の鉄道模型ジオラマにあるような草木の生えたリアルな地面にしたい。
そんなことを考えている方、ぜひ地面の製作に挑戦してみませんか?
このページでは地面製作を1からわりやすくご紹介いたします!
地面はジオラマ製作に欠かせない要素ですから、ぜひ挑戦してみてくださいね。
地面製作に必要なもの
地面の作成には主にシーナリーボンド、スポイト、紙粘土、鉄道カラー(アクリル絵の具でもOK)、
カラーパウダー&ターフ、フォーリッジ、樹木、ハブラシです。
ターフやパウダー、フォーリッジは製作するジオラマに合わせてお好みの色を使いましょう。
ターフ (各種) スポンジを細かい粒状にした素材で、草地や地面を表現するのに好適。 ■メーカー:KATO ■品番:24-310 他 |
カラーパウダー (各種) 田や畑、山肌、未舗装道路など、レイアウトのあらゆる場所の表現に使うのがカラーパウダーです。 ■メーカー:TOMIX ■品番:8101 他 |
フォーリッジクラスター (各種) 樹木、草むら、下草などに好適。分割式レイアウトの繋ぐ目隠しにも便利。ジオラマ製作の要です。 ■メーカー:KATO ■品番:24-319 他 |
シーナリーボンド ジオラマ製作に欠かせない、バラスト、カラーパウダーの固着まで応用性のひろいボンドです。 ■メーカー:TOMIX ■品番:8100 |
ジオラマボードA A4サイズのミニジオラマ用ボード。 塗装しなくても簡易的なジオラマがすぐに作れます。 ■メーカー:トミーテック ■品番:244875 |
駅 F&F2 無人のローカル駅です。塗装済みなので、組み立てるだけでジオラマに雰囲気がでます。 ■メーカー:トミーテック ■品番:234913 他 |
大まかな地面の凹凸を作る
1. まずは大まかな地形を作りましょう。ボード全体にボンドを付けてから100円ショップ等で売っている紙粘土でお好みの形に地形を作ります。 ストラクチャーを設置する予定がある場合は設置場所は空けておきましょう。 |
2. 次にちょっとした小技。ハブラシで紙粘土の表面を叩いてデコボコを表現します。 このとき、紙粘土が乾かないうちに叩くようにしましょう。 |
3. 全体を15分ほど叩いてみました。 いい感じにぼこぼこしていますね。 |
4. お好みの地形を作ったら、必要なストラクチャーを設置してみます。 その後紙粘土が乾くまで24時間は待ちましょう。 |
下地の色を塗る
1. 次に下地となる地面の色を塗っていきます。 鉄道カラーや、アクリル絵の具で大丈夫です。 後々草木を設置しますから、ここでは当然土色を塗ることになりますね。 |
2. ここでは一つの色だけでなく、何色か使い、土の自然な色合いが出せると良いですね。 丁寧に塗るより、乱雑に塗ったほうがいい味が出るかもしれません。 |
3. 全体に色を塗り、気に入らない部分があれば色を足しましょう。 満足いく色合いになったら12時間ほど乾かします。 |
4. ハブラシで叩いた部分はいい具合にデコボコになり、地面の質感が出てきています。 |
カラーパウダーを撒く
1. 色を塗り終わった地面にリアルな質感の土を作っていきます。 まずは地面全体に水で薄めたボンドを載せていきます。 |
2. 次にボンドを撒いた部分にカラーパウダーをパラパラと落としていきましょう。 適度にパウダーを落とすには指でつまみながら落としていくのが一番です。 |
3. 全体にパウダーを落としてみました。 実際に製作してみるとただ色を塗るだけに比べて明らかな質感の差が実感できます。 |
4. そして忘れてはならないのが乾いた後の定着です。 水で薄めたボンドをスポイトで垂らしていきましょう。 バラスト撒きと同じく、パウダーにボンドが沁み渡り、定着します。 |
ここまでで地面の中でも一番下地となる部分、土の完成です!
次はいよいよ草木を設置してみましょう!