鉄道模型・プラモデル用の塗料の特徴
鉄道模型やプラモデルを塗装するための塗料は様々な種類、材料のものが販売されています。
それぞれ長所や短所があり、ものによっては組み合わせて使用することも可能ですが、間違った組み合わせを使うことで思わぬトラブルを生むこともあります。
大事な模型の塗装には細心の注意が必要ですからこちらで紹介している塗料製品の特徴をぜひ参考にしてみてください。
今回ご紹介する商品
Mr.カラー(各種) 仕上がり抜群の模型塗料として、長年にわたって世界のモデラーから高い評価を得ているもっとも使いやすい塗料です。 ■メーカー:GSIクレオス ■内容量:10ml |
鉄道カラー(各種) 縮小された模型に塗装した際の色感を手軽に 再現できるグリーンマックス製鉄道カラー各種をご用意しました。 ■メーカー:GM ■内容量:18ml |
アクリル塗料ミニ(各種) 水溶性アクリル樹脂を使った筆塗り、エアーブラシの吹き付け用の塗料です。 ■メーカー:タミヤ ■内容量:10ml |
水性ホビーカラー(各種) 水溶性アクリル樹脂を使った筆塗り、エアーブラシの吹き付け用の塗料です。 ■メーカー:タミヤ ■内容量:10ml |
エナメル塗料(各種) 筆塗り、吹き付け用のエナメル塗料です。いちばんの特長はムラのでにくさ。スミ入れにも最適です。 ■メーカー:タミヤ ■内容量:10ml |
塗装用 溶剤 カラー薄め液から塗料のふき取り、塗装用具や筆の洗浄などにも幅広く使える溶剤を取り揃えました。 ■メーカー:タミヤ等 |
ラッカー系塗料の特徴
ラッカー系塗料はGSIクレオスから販売されている「Mr.カラー」というシリーズがもっとも一般的です。
この塗料の特徴は乾燥の速さと様々な塗料製品の中でも最高峰の塗膜の強さをもっていることです。
また、エアブラシを持っていない場合の筆塗りでもムラが出にくく、鉄道模型やプラモデルの下地にはまずこちらを使用するという方は非常に多いです。
また、この「Mr.カラー」はシリーズ内だけでもつや消し、光沢、メタリックカラーなど多くの種類を備えており、幅広い質感表現が可能です。
乾燥後は塗膜の強さゆえ、手で模型を触っても塗装が剥がれることはほぼありません。
それだけに塗装作業後に筆を洗い忘れた場合などは筆から塗料を落とすのが難しくなりますので、「Mr.ツールクリーナー改」を使用して洗浄しましょう。
「Mr.カラー」は強烈なシンナー臭ももっていますので、塗装の際には十分な換気やマスク着用を心がけてください。
密閉された空間での長時間使用はシンナー中毒の危険がありますので要注意です。
グリーンマックスから鉄道模型用として発売している「鉄道カラー」はこのラッカー系塗料となっており、成分も「Mr.カラー」とよく似ているので、うすめ液などは「Mr.カラー」のものが使用できます。
また、「Mr.カラー」との混色も可能です。
→ Mr.カラー 一覧を見る
→ 鉄道カラー 一覧を見る
水性・アクリル塗料の特徴
アクリルタイプの模型用塗料はGSIクレオス、タミヤの両社から販売されています。
タミヤから発売しているアクリル塗料は「タミヤアクリル塗料」という商品になります。
塗料タイプはつやありとつや消しがラインナップされており、前者は「X」から始まる商品番号、後者は「XF」から始まる商品番号を与えられています。
タミヤのプラモデルを購入し、自身で塗装する場合にはこの商品番号の指定が説明書に記載されていますので参考にしましょう。
ラッカー系塗料に比べるとシンナーはあまり配合されていないため、臭いが少なく、また塗装後の筆は水洗いが可能ですので気軽に使えます。
ただし、水洗い可能なのは塗装直後であり、筆の塗料が固まってしまった場合には専用の溶剤を使用しなければいけません。
水洗い可能なアクリル塗料ですが、単に塗料を薄めて塗りたい場合には水で薄めることはできませんので、これも専用溶剤を使用してください。
タミヤのアクリル塗料の最も大きな特徴としては他のどの系統の塗料の塗膜も侵さないため、どんな塗膜の上にも重ねて塗ることが可能な点です。
GSIクレオスからは「水性ホビーカラー」という商品が展開されています。
この商品の大きな特徴は作業の手軽さで、色を薄める際にも筆を洗う際にも水で行えます。
また、塗料に配合されている溶剤もかなり少ないので臭いはほとんどありません。
ご家族の方に臭いで迷惑をかけたくない、もしくはご自身もシンナー臭が苦手という方に最も適しています。
非常にムラの出来にくい塗料ですが、その分乾燥は遅いので、塗装後はよく乾燥させてください。
また、塗膜の強さは最も低いといってもよいでしょう。
→ アクリル塗料 一覧を見る
→ 水性ホビーカラー 一覧を見る
エナメル塗料の特徴
エナメル塗料はタミヤから発売されており、タミヤアクリル塗料と同じく、塗料タイプはつやありとつや消しがラインナップされており、前者は「X」から始まる商品番号、後者は「XF」から始まる商品番号を与えられています。
エナメル塗料の大きな特徴はムラの出にくさと発色の良さでしょうか。とくに金属の質感を表現する際には非常に有効です。
エアブラシの塗装にも向いており、塗装後の綺麗な仕上がりに期待できます。
紫外線による退色もしにくく、長期保存も怖くありません。
また、溶剤で色を薄めたときでも塗装後の発色に変化がありませんからウェザリングや質感表現に適しています。
ただし乾燥にかかる時間は最も遅く、塗装後の塗膜も弱いので、少しでも擦れたり、爪が当たったりした場合には塗装が剥がれる可能性があります。
塗装完了後の取り扱いには注意しましょう。
→ エナメル塗料 一覧を見る
各塗料同士の塗り重ねの相性
ラッカー系、エナメル系、アクリル系などの各塗料はどの種類同士でも塗り重ねができるわけはありません。
それぞれの塗料の重ね塗りには相性があり、これを間違えるとせっかく塗装した箇所の塗膜が破れたり溶け出したりします。
下記にわかりやすい重ね塗りの相性関係を記載しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
◎:下地の塗料に影響を与えずに重ね塗りをすることが可能。
○:下地の塗料を多少溶かしてしまうが、十分重ね塗りが可能。
△:同じ種類の塗料なので塗料が溶け出す前に素早く重ね塗りすることで可能。
×:下地に使用した塗料を大きく溶かしてしまうため、重ね塗りには向かない。
ラッカー塗料の上にはどのタイプの塗料も重ね塗りが可能ですが、他のタイプの塗料を下地に使っている場合はラッカー塗料を重ね塗りできません。
また、アクリル塗料はどのタイプとも相性がよいので、重ね塗りに適しています。
また、例えば塗膜の強いラッカー塗料を下地に塗り、塗膜の弱いエナメル塗料を重ね塗りすればエナメル塗料の塗装を失敗した場合でもエナメル部分のみを溶剤で拭き取ることができます。
どの塗料が使いやすいのかわからないという方はとりあえずアクリル塗料で揃えてみても問題ないでしょう。
今回紹介した商品
Mr.カラー(各種) 仕上がり抜群の模型塗料として、長年にわたって世界のモデラーから高い評価を得ているもっとも使いやすい塗料です。 ■メーカー:GSIクレオス ■内容量:10ml |
鉄道カラー(各種) 縮小された模型に塗装した際の色感を手軽に 再現できるグリーンマックス製鉄道カラー各種をご用意しました。 ■メーカー:GM ■内容量:18ml |
アクリル塗料ミニ(各種) 水溶性アクリル樹脂を使った筆塗り、エアーブラシの吹き付け用の塗料です。 ■メーカー:タミヤ ■内容量:10ml |
水性ホビーカラー(各種) 水溶性アクリル樹脂を使った筆塗り、エアーブラシの吹き付け用の塗料です。 ■メーカー:タミヤ ■内容量:10ml |
エナメル塗料(各種) 筆塗り、吹き付け用のエナメル塗料です。いちばんの特長はムラのでにくさ。スミ入れにも最適です。 ■メーカー:タミヤ ■内容量:10ml |
塗装用 溶剤 カラー薄め液から塗料のふき取り、塗装用具や筆の洗浄などにも幅広く使える溶剤を取り揃えました。 ■メーカー:タミヤ等 |