Thalys(タリス)について
みなさんは、超特急タリス(Thalys)についてご存知ですか?
タリスは欧州の代表的な国際列車で運行は1996年からになります。
運営会社は「タリス・インターナショナル」(Thalys International)社で、本社はベルギーのブリュッセルに置かれています。株式保有比率は、フランス国鉄60%・ベルギー国鉄40%という比率の運営会社になります。
タリスはワインレッドの車体がステキなフランスとベルギー、オランダ、ドイツを結ぶ高速鉄道です。ワインレッドの車体は、しばしばルージュトレインの愛称で親しまれています。オシャレなネーミングからファッションのトレンドである欧州フランスを想わせます。
フランスパリでの拠点はパリ北駅になります。
北駅はTGVをはじめ、ロンドン間を結ぶユーロスターの駅でもあり、パリの中でも重要なトランジット駅です。上記写真はパリ北駅の構内を写したものになりますが、タリスをはじめ様々な列車が構内に入ってくる様子がうかがえます。
フランス国内ではTGVという超特急が主要都市を網羅していますが、このタリスはフランスからベルギー、オランダ、ドイツを結ぶ特急列車になりますので、フランス旅行のついでにお隣りの国に遊びに行くにはとっても便利な交通手段です。
タリス-PBA型とタリス-PBKA型
超特急タリスは国際列車で国境を超えて走行します。
その走行区間毎に異なる電源方式が採用されているためタリスはその走行区間ごとの電源方式に対応必要があります。
そのため現行はタリス-PBA型とタリス-PBKA型が存在しています。
PBA型
フランス・ベルギー・オランダ乗入れ用車両です。発着ターミナル駅であるパリ・ブリュッセル・アムステルダムの頭文字から命名されました。 汎用型TGV車両のTGV Réseauがベース車両になります。3電源(直流1.5kV・直流3kV・交流25kV50Hz)に対応し、信号システムはTVM・KVB・TBL・ATB・ERTMS2に対応します。 フランス国鉄のみが、4531型として10編成を保有しています。
PBKA型
フランス・ベルギー・ドイツ・オランダ乗入れ用車両。パリ・ブリュッセル・ケルン・アムステルダムの頭文字から命名されました。 4電源(直流1.5kV・直流3kV・交流25kV50Hz・交流15kV16 2/3Hz)に対応しています。 両端の動力車(機関車)は2階建てTGV車両のTGV Duplexが、客車はTGV Réseauがベースになっています。信号システムはTVM・KVB・TBL・TBL2・ATB・INDUSI・LZB・ERTMS2に対応しています。 4カ国の鉄道事業者が保有し、フランス国鉄は4341型、ベルギー国鉄は4300型、オランダ鉄道は4300型、ドイツ鉄道は409型として、それぞれ保有し、計17編成が存在しています。
鉄道模型のNゲージで欧州の風景や駅などの再現するなら、PBA型とPBKA型をセットで再現するとよりリアルな感じがします。
見る人が見たら分かる、というのも鉄道模型の醍醐味の1つである、と言えます。
一日も早く、日本で世界へ、旅行が以前のように楽しめるようになりますように。
今はお出かけしないで、鉄道模型を楽しむのも、ステイホームのひとつです。