九州新幹線 武雄温泉-長崎間 名称と導入車輛決定
GO TOトラベルなどの利用で九州を旅行されていらっしゃる方も多くいらっしゃると思います。
九州は沢山の見どころや美食や美酒に囲まれて本当にいい所ですよね!
今回はそんな九州の、現在開業に向けて準備を進めている九州新幹線の武雄温泉~長崎間に導入車輛と名称が決定したことにスポットを当ててみたいと思います。
武雄温泉~長崎間の現時点での工事費現認価格は6,197億円です。
この壮大なプロジェクトによって、新幹線による通勤圏の拡大、企業誘致による効果、観光の発展が望まれています。
導入車輛はN700S
武雄温泉~長崎間に導入する新型新幹線の車両形式はN700Sと決定しました。編成は6両編成でJR東海が営業投入している16編成を短編成化しての導入です。
デザインはJR九州の列車のデザインでおなじみの水戸岡鋭治氏がデザインを手掛けています。
まだ実写真がないのですが、上記画像をよくご覧下さい。
N700Sなのに赤いラインが入っています。
この赤いラインが九州新幹線 武雄温泉~長崎間の大きな特徴となることでしょう。
導入車輛がN700Sであることの理由は、JR東海が営業投入し大きなトラブルなく運行、N700S自体の安全性・快適性の向上が導入の大きなの理由の1つとなっているのではないか、と思われます。
素晴らしいN700Sの主な特徴について
- 【安全性・安定性の向上】
- ◆ATCとブレーキシステムを改良。地震時のブレーキ距離を短縮
- 【異常時対応力の強化】
- ◆バッテリー自走システムを搭載。、長時間停電時において自力走行可能
- ◆防犯カメラを従来の客室入口やデッキ部に加え、客室の天井にも設置し、車内におけるセキュリティを強化
- ◆緊急時にお客さまと乗務員が通話できる装置を、お客さまに分かり易い客室内に設置し、異常時の即応体制を強化
- ◆自然災害等で長時間停電した場合でも一部トイレの使用可能
- 【快適性・利便性の向上】
- ◆モバイル用コンセントを全座席に設置し、利便性を向上
- ◆多目的室・多機能トイレ等のバリアフリー対応設備設置
- 【ランニングコストの低減】
- ◆走行抵抗を低減した先頭形状(デュアル スプリーム ウィング形)の採用や次世代半導体「SiC素子」の駆動システムの採用し、消費電力を削減
- ◆パンタグラフやブレーキ装置の摩耗部品を長寿命化。交換周期を延伸することで、検修作業の省力化を実現
N700Sは歴代の新幹線に様々な改良が施されていますね。
また、省力化推進として摩耗部品の長寿化、現代の必需品とも言えるモバイル用コンセントを全席設置などが目を引き時代に即した改良が多いのも特徴の1つと言えると思います。
列車名は「かもめ」
列車名は「かもめ」と命名されました。
九州に在住の方やJR九州ファンの方はご存じかもしれませんが「かもめ」の名称はJR九州の特急につけられているものです。 特急「かもめ」は1961年から、長崎行きの特急列車として運行を開始し、現在まで約60年もの間親しまれている名称なのです。
また車内外には現在の特急「かもめ」のロゴマークが継承される予定です。
「かもめ」は九州新幹線として、さらなる飛躍を期待されています。
N700S「かもめ」は2022年秋ごろ開業予定
九州新幹線 武雄温泉~長崎間は2022年秋ごろ開業予定となっています。
現在建設途中の九州新幹線の線路です。
手前が九州新幹線で右奥が大村湾グリーンロードとなっています。
バックに広がる大村湾が最高に素敵ですね。
N700S「かもめ」の九州新幹線は2022年秋ごろ開業予定です。
ここを赤いラインの入ったN700S「かもめ」が通る日が待ち遠しく感じます。