新京成80000形について
2019年12月27日(金)に新京成電鉄は、新型車両「80000形」の営業運転を開始したのをご存じでしょうか??
新京成電鉄80000形は京成電鉄の新型車両「3100形」と共同開発した車両です。新京成電鉄の「新技術を積極的に採用する」という伝統の継承や、車内空間の快適性向上といった「新たな価値の創造」をコンセプトとして開発されました。この共同開発によって開発費の削減などのメリットがありました。
「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造」をコンセプトに、新京成電鉄のキャッチフレーズでもある「まいにち、ちょっと、新しい」を具現化しています。
80000形と3100形は、新京成電鉄と京成電鉄の双方が持つノウハウを活かすために、それぞれの技術やアイデアを持ち寄り設計された車両となっています。
新京成80000形は2019年12月にデビューし、京成電鉄3100形と共同で開発されました。
カラーリングは新たに上部にジェントルピンクのラインを配色し、高架区間走行時も新京成のコーポレートカラーが周囲から見えるようになっています。
新京成電鉄80000形と言えば「ジェントルピンク」
ジェントルピンクと聞いたら新京成80000形を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか??
車体はステンレスで、カラーリングはコーポレートカラーのジェントルピンクを基調に、アクセントカラーのホワイトを用いています。車体上部にジェントルピンクを配することで、高架区間走行時もコーポレートカラーが周囲から見えるようにしています。
柔らかさを演出するために外観を丸みを帯びた形状にして、N800形と異なり裾部だけではなく正面脇から側面上部にかけてにもジェントルピンクのラインを配色しており、高架区間でも新京成のコーポレートカラーであるピンクがわかるようにするためです。
廃車が進む新京成8000形
新京成電鉄8000形は、1978年(昭和53年)に登場した新京成電鉄の通勤形電車のことです。
新京成8000形と聞いたら「ジェントルピンク」ではなく「茶色いたぬき」を想像する方もいらっしゃると思います。
なぜなら新京成電鉄8000形は「くぬぎ山のタヌキ」と呼ばれていたからです。
ちなみに「くぬぎ山」とは新京成の車両基地がある場所のことで、丘陵地ではあるが山の中という場所ではありません。
このタヌキ色からジェントルピンクに塗装を変えるようになった理由は、2014年に新京成はジェントルピンクを新しいコーポレートカラーとして制定し、同社の車両もジェントルピンクを使った新しい塗装への変更が実施されたからです。
そんな歴史を持つ新京成8000形ですが、2017年4月に8518編成が新塗装化、8512編成はアイボリーに茶帯のリバイバルカラー化されたが、新塗装化された8518編成も2020年1月をもって廃車となってしまいました。
受け継ぐ伝統と新たな価値の創造
新京成の新型80000形6両編成は、京成と組んで開発した共通設計モデルです。
形も構造も機能も走りも客室も、ほぼ京成3100形と同じになっています。
新京成は、先頭車両にモータを載せないクハを組む8000形、8800形、8900形なるオリジナル車両と京成車がベースの2形式(N800形・80000形)があって合計5つの形式になります。
それだけメンテナンス工数が増えると感じるかもしれないが、京成車両と共通化を突き詰めることでメンテナンスフリーになっているんです。
機能面の特徴として挙げられるのは「防犯カメラ設置による安全性の向上」・「フリースペース・車いすスペースを設置したバリアフリー」・「プラズマクラスターイオン発生装置と空調制御ソフトの見直しによる車内環境の改善」、更に最新の半導体を使用したフルSiC-VVVF制御装置を搭載することによって消費電力を19%削減しています。
ちなみに新京成電鉄殿の車両の形式には全て「8」が使用されていて、「安全と繁栄を願い、末広がりで縁起がよい数字」という理由があるそうです。
1新京成80000形は2019年12月にデビューし、京成電鉄3100形と共同で開発されました。
カラーリングは新たに上部にジェントルピンクのラインを配色し、高架区間走行時も新京成のコーポレートカラーが周囲から見えるようになっています。