東京メトロ(東京地下鉄株式会社)について
東京メトロは今から10年前の2004年に設立された17番目の最も新しい大手私鉄です。
東京メトロという呼称は広く知られており、ロゴにも使われているほどですが、これは愛称であり、実際の社名は東京地下鉄株式会社です。
元々は1941年に設立された帝都高速度交通営団であり、「営団地下鉄」と呼ばれていました。
この営団という呼称は経営財団のことを指し、日中戦争の際に国家による統制管理を目的として設置されました。
帝都高速度交通営団の他には住宅営団や農地開発営団がありましたが、戦後は解体されることとなり、残ったのは帝都高速度交通営団だけとなりました。
その後2004年に東京メトロが設立されるまで運営されましたので、現在では営団という言葉は営団地下鉄を指す場合が多くなっています。
現在の年間利用者は28億人にも上り、ロシアのモスクワ地下鉄につぎ世界第2位となっています。
尚、東京メトロのメトロという名称は地下鉄という意味として広く知られていますが、そもそもはロンドンで史上初の地下鉄を作ったメトロポリタン鉄道に由来しています。
その他東京メトロでは営団地下鉄時代から駅構内での撮影は禁止されています。
鉄道ファンの中には車両を撮影することを目的とした撮り鉄と呼ばれる方々がおりますが、東京メトロでの撮影には注意が必要です。
路線は銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線の9路線で構成されており、副都心線の開発以降は新路線を設けない予定になっています。
2008年には小田急ロマンスカーの乗り入れも開始しており、東京メトロの中では極めて珍しい指定席の特急運行とされています。
1995年には3つの路線がオウム真理教による地下鉄サリン事件の犯行現場となり駅係員2名が殉職するほか、犯行が行われた日比谷線、千代田線、丸の内線はしばらくのあいだ運転を停止することとなりました。
東京メトロの中でも特徴的な車両である10000系電車は2006年に登場した通勤形電車で、営団地下鉄から東京メトロへと移った後では初の新系列車両です
この車両はリサクル性の向上など、多くのコンセプトの元に軽量化かが図られています。
先頭部は新生や変革といったテーマを形にするためにフロントシールドの丸みを帯びたガラス構造とされています。
他にも車両デザインのコンセプトとして新系列の車両であることをイメージ付けるために営団地下鉄時代の丸ノ内線で使用された300形電車を元にしています。
今までにはなかった新しいデザインを強調するために室内の内装ではアルミ合金をそのまま活かす造形がされており、金属系の色を和らげるための暖色系カラーも取り入れています。
安全対策にも力を入れており、火災事故が起きた際を想定して社内のつり革などには有毒ガスを多く発生させるFRP、塩化ビニールを使用していません。