京王電鉄について
京王電鉄は東京都南西部から神奈川県北部にかけて路線を持っている大手私鉄で京王グループの中核企業となります。
京王電鉄の京王という名称は東京と八王子を結ぶことから、東京の「京」と八王子の「王」からとられています。
元々は京王線の営業をしていた旧京王電気軌道と井の頭線の営業をしていた鬼怒川水力電気系列の旧帝都電鉄が、
第二次世界大戦時の戦時統制のため発足した京王帝都電鉄でしたが、1998年(平成10年)の会社設立50周年により現在の京王電鉄株式会社へ改称しました。
尚、京王帝都電鉄という社名として最後の新規形式は井の頭線車両1000系になりました。
京王線新宿駅の一日約71万人も利用しており、京王電鉄の車両は京王線・井の頭線とも通勤通学客が多く、ロングシートを採用している車両が多く見られます。
車内の防犯のため新5000系電車には全車両に防犯カメラが1両につき4台設置されています。
今では優先席と呼ばれている席も以前はシルバーシートと呼ばれておりましたが
8000系2次車より優先席と改称され、現在は優先席付近一帯を「おもいやりぞーん」とされております。
「乗客が利用しやすい鉄道」を目指し連続立体交差事業の推進を働きかけたり、新型ベンチや待合室をいち早く導入しております。
またパスネット、PASMOの導入に伴う積極的な機器の導入し、パスネットを2枚投入できる「精算機能付き新型自動改札機」を関東で初めて全駅に設置しています。
京王電鉄は他の私鉄に比べ車両・デザイン等統一性がありませんが、一時期共通性がある車両が運行されておりました。
1957年に登場した初の高性能車両の井の頭線初代1000系と京王線2000系では外観のデザインが同じでした。
次世代形式として運行された62年製造の井の頭線用3000系初期車は1000系・2000系とデザインが似ており
63年製造の京王線用初代5000系も1000系・2000系とデザインは似ていたものの3000系第3編成以降と5000系は別系統の車両となりました。
現在の京王線と井の頭線も別系統のデザインとなっていると言えます。
事業用車を除くと京王線用698両、井の頭線用145両、合計843両を保有しており、全ての車両が2012年9月にVVVFインバータ制御となりました。