京阪(京阪電気鉄道)について
京阪(京阪電気鉄道)は京都と大阪にわたって路線を持っている大手私鉄です。
京阪電鉄の名で親しまれ、「おけいはん」とも呼ばれています。
「こころまち つくろう」のフレーズを掲げており、数ある鉄道会社の中でもとくに技術力に秀でています。
京阪電鉄は日本や世界で初めてとなるシステム、技術に多く関わっており、特許も数多く持っています。
設立は役100年程昔であり、当時京都と大阪には現在でいうところのJR京都線が既に運行しておりましたが、運賃の高さから淀川の蒸気船を利用する客が多いものでした。
そこで京街道に沿って私鉄を運行することを目指し、実業家たちが設立を計画したのが「京阪鉄道」の始まりです。
こうして1906年には軌道敷設の特許を得て、「京阪電気鉄道株式会社」ができました。
京阪の車両においては当時斬新であったテレビカーを特急電車に採用するほか、ダブルデッカー車の連結、カーテンによる日除けなど、追加料金の必要ない特急電車として破格の顧客サービスでした。
また、多扉車は京阪のものが日本初であり、これによって通勤客への対応をより円滑に可能としました。
京阪で使用されている車両は現在では製造から30年以上過ぎているものが過半数を占めていますが、運行に際しては大きな問題もなく使われてきています。
中には製造後40年、50年を過ぎながらも主力とされている2600系や、2200系、5000系の車両もあります。
車両内の作りでは掴まらないときには自動で上に跳ね上がった状態となる「跳ね上がり式のつり革」を設置しているなど、ユニークな車両の多さに定評があります。
アニメのラッピングを施した車両も多く出ており、大人気となっていた「けいおん!」や「中二病でも恋がしたい!」のような深夜アニメや、「まんが日本昔ばなし」「機動戦士ガンダムAGE」などのラッピング車両も運行していました。
車両型式には当時は「型」の漢字を使用していましたが、後に鉄道事業法の関係から「形」へと変更されました。
京阪電鉄の電車といえば緑色のボディが最も有名でしょう。現在でも使用されている「京阪2600系電車」は1978年から登場しましたが、元々はさらに前の1959年に登場した2000系です。
とくに2600系0番代は台車など、全てのパーツが2000系からの流用であり、最も昔から使われている車両では50年にもなります。
新しいものでは30番台があり、こちらは新造車となっています。
日本初の多扉車両として製造された5000系も欠かせません。片側面に両開5扉を設置したこの車両は通勤客の乗り降りを円滑にするべく開発され、輸送力の上昇を実現しました。
車両内での大きな特徴としてラッシュ用ドアというものがあり、これはラッシュ時のみ乗降用扉として機能しますが、ラッシュ時以外はシートになっており、締め切られています。