福井鉄道について
福井鉄道は福井県越前市に本社を置き、福井県内でバス、鉄道などを運営している企業です。
他鉄道線との相互乗り入れや海外の路面電車の車両導入など改革に前向きな鉄道会社です。
2009年2月に国の「鉄道事業再構築実施計画」の第1号認定を受け活性化・再建を進めています。
以前は鯖浦線、南越線がありましたが廃止され福武線だけを営業路線としています。
近年では厳しい採算・経営状況が続いていますが観光客誘致策、新駅設置、地元住民の利用促進策などに注力し乗客数を増やしています。
平成18年4月に福武線では名古屋鉄道より譲り受けた路面電車形車両に大半を置き換えましたが、平成25年3月にF1000形を導入しました。
福井鉄道200形電車は1960年に登場した福井電鉄の車両です。
福武線の急行電車用として製造された車両で福井鉄道では初めて平行カルダン駆動を採用し、2両3台車の連接構造が特徴の車両となります。
車体は変則的な配置の片開き2扉となっており、同じ日本車輌製の富士山麓電気鉄道に在籍していた富士急行3100形と類似しています。
平成18年に名鉄で使われていた岐阜地区600V路線用の低床車両が入線されましたが置き換えられることなく運行をしていました。
F1000形が登場するまで福井鉄道生え抜きの唯一の車両であり50年以上運行されてきました。
平成24年には重要部検査の期限のため順次、F1000形へ置き換えが始まりました。
最後の1編成となった203編成は北府駅に留置され、運用が停止、休車扱いとなりました。
長年運行してきたためファンが多く沿線住民などから同編成の保存を求める意見が出て保存展示する方針で調整を行っております。
福井鉄道F1000形電車は2013年から営業が開始された「FUKURAM」(フクラム)の愛称で親しまれている福井鉄道が保有する路面電車車両です。
「FUKURAM」という愛称は「FUKUI」(福井)と路面電車の意身の「TRAM」の造語となります。
福井鉄道が中古車両以外で新型の車両を導入したのは、昭和37年に導入した200形以来で50年ぶりの車両となりました。
車体には耐久性と保守性を考慮して耐候性鋼板を使用し、屋根と床板にはステンレス鋼板を使用しております。
側面は車体・ドア・ガラス・連接部幌の曲率をすべて統一し、編成全体の一体感を持たせています。
車体塗装は、オレンジ色を基調に車体下部にシルバーのラインを入れたものとなっており、これは県民投票にて決定されたものです。
平成26年にはバリアフリーに対応した車内設備が評価されて福井県内の鉄道会社としては初めてとなる「ローレル賞」を受賞しました。