現美新幹線について
今回は上越新幹線でジョイフルトレインとして運用されている現美新幹線について取り上げてみたいと思います。
ジョイフルトレインとは主にJRグループが団体専用列車や臨時列車などに使用するために保有している鉄道車両、あるいは列車そのもののことを指します。
現美新幹線もジョイフルトレインとして非日常を楽しみながら乗車することが出来ます。
上越新幹線の越後湯沢~新潟間を「とき」号の臨時列車として週末を中心に1日3往復運行しており、所要時間は約1時間弱となっています。
現美新幹線の名前の由来は現代美術の略称「現美」からです。
一目見たら見惚れてしまう鮮やかな外観デザインは映画「ヘルタースケルター」やAKB48の「ヘビーローテーション」のPV監督としても有名な蜷川実花氏が担当し、黒を基調に夏の夜空を彩る長岡の花火を描いています。
内装デザインはジェイアール東日本建築設計事務所がアーティストを起用し、美術館のようにアートが展示されています。
13号車にはキッズスペースやカフェコーナーの設備があります。キッズスペースではプラレールの線路をモチーフにして、地図を描くように壁や床にパターンを展開しています。また、山を模したオブジェを配しており、子供はワクワクすること請け合いです。
また、カフェコーナーでは、新潟で有名なツバメコーヒーによるコーヒーや新潟県の食材をふんだんに取り入れ、主に洋菓子を製造している十日町すこやかファクトリーによるスイーツやアルコールメニューを楽しむことが出来ます。
パッと目を引く外観も素敵ですが、車内も大変充実しており、乗車時間内では足りないぐらいの盛り沢山の内容となっています。
各車両の担当アーティスト
- 11号車
- 松本尚氏
- 12号車
- 小牟田悠介氏
- 13号車
- カフェ:古武家賢太郎氏(絵画)
- キッズスペース:パラモデル(絵画・彫刻)
- 14号車
- 石川直樹氏(写真)
- 15号車
- 荒神明香氏(立体)
- 16号車
- AKI INOMATA(2018年3月 - )(映像)
- ブライアン・アルフレッド(2016年4月 - 2018年3月)(映像)
お好きな作家さんがいらっしゃるようでしたら、是非、乗りに行きたい新幹線ですね。
また、鉄道ファンとしても押させておきたいところでもあります。
2020年12月に運行終了予定
JR東日本新潟支社は2020年7月27日(月)、現代美術をテーマにした上越新幹線の列車「現美新幹線」の運行を12月に終了するという発表をしました。
近年ではジョイフルトレイン自体が減少傾向であることから、この決定もこの流れからなのか、本当に寂しい次第です。
JR東日本新潟支社は「ラストランに向けたお楽しみメニューやおもてなし」を計画しているということで、是非、現役で走っている時に乗っておきたい新幹線であります。
丁度、8月28日に「ラストランに向けてのカウントダウン」と表しまして、お楽しみメニューの告知がありましたので、ご興味があられる方は是非チェックして下さい。
JR東日本新潟支社「現美新幹線」ラストランに向けてカウントダウン!記事は>>こちらから
「走る美術館」である現美新幹線はTOMIX(トミックス)からNゲージが発売されています。
この何とも華やかで美しい新幹線はコレクションのうちの1つとして是非とも押させておきたい新幹線です。
Nゲージも大変美しく仕上がっております。
この華やかな現美新幹線のNゲージがジオラマを駆け抜けていく様は、ジオラマ自体に幻想的な雰囲気を与えてくれることになるでしょう。