E3系をベースに設計された新幹線のお医者さん
現在、一日に多くの新幹線が走行し乗客を目的地まで快適に運んでいます。
ただ、そのように早く安全に目的地にたどり着けるのも線路のメンテナンスがあってのことです。
そのような場面で活躍するのがテレビでも紹介されている新幹線のお医者さんドクターイエローですね。
10日に1回程度の運行でダイヤは非公開であるため「見ると幸せになれる」と言われておりファンの多い車両です。
まず一般人は乗車することが出来ないため、イベント等で公開する際の競争率の高さを見るとこの車両の凄さが伺えます。
そんなドクターイエローも引退が発表されニュースでも取り上げられていましたので、実際は見たことが無くてもどういう車両なのかは知っているという方もいるのでは。
「見ると幸せになれる」と言われている新幹線のお医者さんドクターイエローですが、他にも新幹線のお医者さんとして活躍している車両があります。
今回はマイクロエースから発売されているもう一つの新幹線のお医者さん、E926系East-iをNゲージとともにご紹介していきます。
新幹線のお医者さんというとやはり黄色い車両が特徴のドクターイエローを思い浮かびますよね。
今回紹介する車両East-iもドクターイエローと同じ新幹線のお医者さんとしてなくてはならない車両です。
ただ、ドクターイエローに比べ、テレビではあまり特集も組まれませんので馴染のない車両かもしれません。
East-i(イーストアイ)と紹介していますがこちらは愛称となっており正確には新幹線E926形となります。
愛称の「East-i」はJR東日本の「東 East」と「intelligent」「integrated」「inspection」の意味を込めた「i」を組み合わせたものとなります。
最近の車両かと思いきや、East-iは2001年から東北で活躍している車両となります。
この車両が開発される前は925形で線路の検査をしておりましたが、
速度向上、山形新幹線と秋田新幹線のような925形では入線不可能な線の開業といった理由によりEast-iが開発されました。
マイクロエースから発売しているNゲージを見ていきます。
運転席の近くには大きく「East-i」のロゴが印刷されておりますね。
車両をみていると先頭車両等何処かで見覚えのあるデザインだと思いませんか?
このEast-iのもとになったのはE3系新幹線となりますので、比べてみると特徴的な先頭車両がそっくりですね。
左がTOMIX製のE3系こまち、右側がEast-iとなります。
そしてドクターイエローと大きく違うのはこのカラーリング、このような検査する車両というとやはり黄色の車体というイメージが強いですが、
このEast-iは全く黄色を使ってなく白と赤のカラーリングとなります。
これは「21世紀」をイメージした白、「フロンティア」をイメージした赤という意味となり、この後に登場したE491系にも使われております。
他の車両も見てみますと白い車体に赤いラインとなっており、ドクターイエローを見慣れていると不思議な感じですね。
このEast-iの車内には検測装置がぎっしりと詰め込まれているため、窓の数が減っております。
元になったE3系とは違い、一般人が乗ることはなく検査のためなのでそのようになるのは仕方ないですよね。
新幹線の安全な運行が出来るのはこのような車両の活躍があるからです。
新幹線のお医者さんというとドクターイエローを思い浮かぶ方がほとんどですが、
今回紹介したEast-iも新幹線の安全を守るため無くてはならない車両です。
East-iもドクターイエロー同様に中々見ることが難しくまず乗ることは出来ない車両となります。
そんな車両だからこそNゲージで手にとって見て下さい。
細部までリアルに再現されているNゲージだからこそ、普段見ることが出来ない車両がどうなっているのか分かって面白いですよ。
この機会にレイアウトにいつもとは違った車両を走らせてみませんか。