カプラー組み立て治具を使用する
KATOからは多くの交換用カプラーが発売していますが、中でも機関車のカプラー自動開放が可能なマグネマティックカプラーのようなボディマウント式カプラーが有名です。
しかし、カプラーパーツは元々小さいのに加えて、交換用カプラーは組み立てまで必要なため、指先で組み立てるうちにパーツを紛失してしまうことも多いのではないでしょうか。
特に紛失しやすいスプリングなどはKATOも気を遣っているのか、予備分まで入れてあります。
それでも取り付けにくいことに変わりはありませんので、カプラーの組み立てをもっと楽にできれば・・・と思っている方は多いかと思います。
そんなときに役立つのが今回ご紹介する「カプラー組み立て治具」です。
これさえあれば今までは困難だった組立中のパーツの固定も楽々。
カプラー交換を多く行う場合は必須のアイテムです。
使用するのは「カプラー組み立て治具」のほか、カッターかモデラーズナイフ、そしてピンセットです。
今回は組み立てるカプラーに「マグネマティックカプラー No2001」を使用します。
カプラー組み立て治具を使用するのに使うもの
カプラー組み立て治具 ボディーマウント式カプラー専用治具です。細かいパーツであるカプラーを固定するのに使用します。 ■メーカー:KATO ■品番:11-719 |
マグネマティックカプラー No2001 機関車のカプラー自動開放が可能なボディマウント式のマグネマティックカプラーです。 ■メーカー:KATO ■品番:11-712 |
ストレートピンセット カプラー組み立てでは非常に小さいパーツを多く取り扱うのでピンセットは欠かせません。 ■メーカー:タミヤ ■品番:74004 |
モデラーズナイフ 今回はスプリングを拾う際にのみ使用します。ものを切る以外にも使いみちがあるのがカッターです。 ■メーカー:タミヤ ■品番:74040 |
カプラー組み立て治具を使用しての組み立て
カプラー組み立ての前に、まずはカプラーパーツを入れておく箱があると便利です。
お菓子の箱など、ブロック分けされた箱ならカプラーパーツもスプリングや本体、切り取ったパーツに分けて置いておけます。
どれも極小サイズのパーツなので、机の上で始めてしまうと不意にパーツが飛んでしまって紛失・・・なんてこともありえます。
さて、最初に土台となるドラフトギアボックスを組み立て治具に固定します。
揺れ動いたりしないよう、しっかり固定しましょう。
カプラーの各パーツを組み立て治具に設置するにはピンセットがあると便利です。
次にトリップピンをナックルシャンクに差し込み、リップシャンクをトリップピンに通して組み合わせ、カプラーシャンクとします。
組み立て治具に先ほど固定したドラフトギアボックスにカプラーシャンクをはめ込みましょう。
上の写真はカプラーシャンクをはめ込んだ状態です。
カプラー組み立て治具にはトリップピンの逃がし穴がありますので、ピンが伸びていても問題なく固定することができます。
ここからは特に気を使う場面です。
極小サイズのスプリングは指でつまむことが非常に難しいだけでなく、ピンセットをもってしてもスプリングスロットルに入れるのは至難の業です。
そこで活躍するのがカッターナイフです。
刃先をスプリングに入れ込み、上手く拾います。
カプラーシャンクのスプリングスロットルにスプリングをゆっくり持って行き、セットします。
これこそが組み立て治具の最も役立つ箇所であり、組み立て治具なしではスプリングを飛ばしてしまいがちです。
スプリングは一度飛ばしてしまうとサイズが小さいこともあってなかなか見つけられません。
カッターを使用してスプリングスロットルに設置する場合も細心の注意を払いましょう。
無事にスプリングを取り付けたらフタとなるドリフトギアリッドをセットします。
このときにスプリングが飛んだりしないようにしましょう。
パーツを全て取り付け、上から見た状態です。
ドリフトギアリッドとギアボックスを接着する前にカプラーの動きが悪く無いかこの時点で確認することをオススメします。
この後接着に入りますが、接着方法の事情により、後から分解することは難しいためです。
ドリフトギアリッドとギアボックスを接着するのには接着剤は使わず、熱したドライバーやコテなどで継ぎ目部分を溶かし、溶着します。
接着剤は液状なので、内部のスプリングなどにも染みこみ、接着されてしまう危険性があります。
溶着が終わったらようやく完成です。
プラスチック部分を溶かすので多少不格好になりますが、車両に取り付ければ見えない部分なので気になりません。
また、気になる方はヤスリを使って綺麗にしてもよいでしょう。
カプラー組み立て治具を使用するのに使うもの
カプラー組み立て治具 ボディーマウント式カプラー専用治具です。細かいパーツであるカプラーを固定するのに使用します。 ■メーカー:KATO ■品番:11-719 |
マグネマティックカプラー No2001 機関車のカプラー自動開放が可能なボディマウント式のマグネマティックカプラーです。 ■メーカー:KATO ■品番:11-712 |
ストレートピンセット カプラー組み立てでは非常に小さいパーツを多く取り扱うのでピンセットは欠かせません。 ■メーカー:タミヤ ■品番:74004 |
モデラーズナイフ 今回はスプリングを拾う際にのみ使用します。ものを切る以外にも使いみちがあるのがカッターです。 ■メーカー:タミヤ ■品番:74040 |