ジオラマについて
ジオラマの発祥は、19世紀初頭にルイ・ジャック・マンデ・ダゲールがシャルル・マリ・プートンが従来のパノラマに代わる新しい東映装置を開発し「Diorama」と名づけたのが最初と言われています。
どういうものかの説明をすると、箱の中に風景画と展示物を置きます。
照明の効果によって本当に風景が広がっている様に錯覚されます。
よく博物館の展示物として飾られているので、小さな頃に見たことがある人や観光の際に目にすることが多いと思います。
箱の大きさは様々で、ほとんどの方が町並み等を1/1000等に縮小したジオラマを想像されると思いますが、過去の実生活や活動を収めた物もあり、人が洞窟等を掘り起こしたりする作業を描いたものなどもジオラマと言われます。
博物館には1915年にイギリスのバロック博物館に初めて展示装置として登場しました。
その後1932年に東京博物館で日本に展示されました。それを始まりとして明治時代に日本での流行を呼びました。
日本最大級のジオラマは京都で平成23年3月1日にオープンしたジオラマ京都JAPANで大きさは縦12.3m×横17.3m、地下の留置線を含めると総面積は285.15m2、路線の長さは2.7キロあり、嵯峨嵐山周辺の風景とEF66系機関車が走るところをみることができます。
世界最大級になるとドイツ北部のハンブルクにあるHOスケール鉄道模型のテーマパークにあるミニチュアワンダーランドで、こちらは2000年12月から作られており2020年を目処に完成予定を目指している作品です。
規模は床面積は6400m2、広さは1300m2で、線路の延長は13キロメートルもある作品です。
展示品として縮小する事によって、写真とは違う風景を残すところが大変魅力的なジオラマ。
個人では思い出の一部分を切り取り残しておく人や、プラモデル等の延長で制作を行う方もいます。
もし自分が残したい風景や情景があるのならば、形として切り取ってのこすのもいいかもしれませんね。
ジオラマは風景がと模型を組み合わせて、照明によってリアルな情景を箱の中に閉じ込める技法の一種です。
マニアも多く、鉄道ジオラマの様に動くものを作ったり、昔の自分が住んでいた街の情景を閉じ込めたりして楽しむ方がいます。
また、架空の世界を箱の中に閉じ込める方もいます。
プラモデルの延長で、戦争の戦場やロボットやアニメ等の世界観を箱の中に閉じ込めることによってリアルな架空の世界をつくるのです。
もちろん技術が必要です。ジオラマを制作するキットも売られており、自分も作りたいと思っている方には参入しやすい部門でしょう。
しかも2,000円~3,000円から作製する事ができます。熟練の方になると、パーツごとに購入することによってオリジナルを作成します。
規模は自由に決められるので、自分が望む情景を自由に作製する事ができます。
しかし、中には手先が不器用なため模型や情景を再現したりするのが苦手な方がいると思います。
ジオラマとは少し違いますが、写真でジオラマの情景の様な風景を取ることもできます。これは写真ソフトで加工する事によって作製できるのです。
今では写真は以前と比べ一般的になりました。
フィルムではなく、デジタルデータになったので撮り直しが出来る様になりました。
そして携帯電話やスマートフォンでも高画質で撮る事が出来る様になったので初心者でもいい写真が撮れるようになりました。
そして、パソコンで管理ができいくらでも増やせる様になりました。
パソコンでの管理では写真加工ソフトで色々と出来る様になりました。
写真加工ソフトでピンとを一点や一線に合わせます。
そうすると他の所がボケて、クリアな風景画がどことなく作り物のようにみえます。
視覚の錯覚によって写真をジオラマのように視せるのです。
写真によっては適さないものもありますし、加工の仕方によってそう見えなくなってしまう事もあります。
加工方法はインターネットに載っているので調べてみるといいかもしれませんね。
ジオラマを製作することの楽しみ
鉄道模型は趣味の一つとして世界的にも人気のアイテムとされています。
世界各国で販売されているものですが、基本としては線路の幅によって鉄道模型の種類が分類されているものです。
中には特殊な規格のものも存在していますが、基本的には数種類のゲージのものが主流として取り扱われています。
模型は世界中で実在していた車両をメインとして製作されているもので、車両のみをコレクションしている方も数多くいます。
また、鉄道に関しては実際の車両を見に行って、写真撮影などを楽しんだり、実際に乗車することを目的としている方も数多く存在しています。
そんな中、模型に関しては単にコレクションすることに止まらず、ジオラマを製作して室内等に飾り立てることを行う方も世界中に存在しています。
ジオラマの楽しみ方は利用者によってそれぞれ異なる部分がありますが、まずはジオラマの製作過程を楽しむ方も多くいます。
その過程では発泡材や各種パウダー、そしてレジンや各種スケールに合わせた模型などを用いて製作することが行われているために、中にはいかにリアルに表現することができるかをアイデアを凝らして製作している方も多く、完成後の充実感を十分に味わうことができます。
また、現在ではジオラマ用に使用することが推奨されているパーツや素材が数多く販売されています。
インターネット上でも素材を販売しているショップを見ることができ、利用目的に合わせて購入することができます。
ジオラマの完成後には鉄道模型を走行させることを行いますが、やはりその際には実物の車両のように都市部や農村部など、予め設定した背景に合わせて情景をセッティングすることができるために、中には写真撮影を行って、コレクションの一つとして収集して楽しんでいる方もいます。
また、ジオラマ製作に関しては、設置することのできる面積などによっても大きく変わる傾向にあるために、中には室内を丸ごと使用している方もいて、趣味としては非常に楽しめるアイテムになっています。
ジオラマの材料
ジオラマは、模型を使った、情景を表現する箱庭です。
博物館などで、地形や人物、動物などを同じスペース内に展示する手法がジオラマのひとつとして挙げられます。
鉄道模型のジオラマのなかで、車両を走らせて楽しむものは、特に「レイアウト」と呼んでいます。
また、大きい分にはいくら大きくても「ジオラマ」と呼びますが、小さいものは「ヴィネット」と呼びます。
ジオラマの材料としては、発泡スチロール、リキテックス、パテ、パウダー、グラス、そして塗料などがあります。
バラストと呼ばれる、砂利や小石を表現するものを撒いたりもします。
道に生えている草はターフやグラスセレクションと呼ばれる、草に模したものを配置します。
新緑から枯れた干し草色まで様々な色があり、情景の設定に見合う色を使います。
バラストやパウダーなどと組み合わせれば、あぜ道のようなものも表現できます。
山や丘などの地形を作るには発泡スチロールをいくつか重ねて接着したものを削り、表面に粘土やリキテックスを塗布した後で、スプレーで塗料を吹き付けたり、接着剤を塗布した上や塗料が乾く前にパウダー素材やバラストを撒いたりして作ります。
地形を形作った後で、木や建物の模型を載せたりします。
木や森林は、完成された木の模型を1本ずつ植えていくか、針金やプラ棒などで幹を作ってその上からターフやパウダーを撒いて自作することもできます。
舗装された道路は、センターラインの引かれたシート素材などが使ったり、平らな面を作ってから塗装して仕上げることもできます。
建物は一戸建てやマンション、ビルディング、駅舎、プラットフォームなど、完成されたものを設置してから塗装したり、自作したりします。
電柱はプラ棒などで自作したり完成品を使います。
街頭にはLEDを付けて、パイプ素材の支柱の中を配線したり、電線から実際に送電したりします。
手間をかければ本物と見まごうようなリアルさをいくらでも表現でき、工夫次第で作れないものは無いのがジオラマの楽しさと言えるでしょう。