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無ガイ車・有ガイ車について
無ガイ車・有ガイ車について
今回は前回の鉄道模型のコラムで取り上げた『プラレールにもなった「EH500金太郎」』についてに引き続き貨物列車に関係するものとして、貨車の無ガイ車・有ガイ車について取り上げてみたいと思います。
現在は貨物列車と言えば沢山のコンテナ貨車やタキのようなタンク貨車を引っ張っているイメージですが、約10年ほど前までは有ガイ車もたくさん現役でがんばっていました。
無ガイ車・有ガイ車の大きな違いとは
無ガイ車・有ガイ車を漢字で表しますと、無蓋車・有蓋車となります。
ガイの字は蓋(フタ)という字になります。蓋(フタ)が有るか無いかというところが大きな違いということになります。
まんまじゃん!と思われた方、大正解です。
無ガイ車は米英語ではOpen Wagonとなり、直訳で開いたまま、若しくは開かれたままの貨車ということになります。日本語とほぼ同義となりますね。
一方、有ガイ車は米英語でBoxcarとなり、どちらかというとコンテナのような四角いイメージになりますが、何となくイメージは付きやすいですね。
無ガイ車
無ガイ車は砂利・鉱石・木材などの雨に濡れてもかまわない積荷を運ぶのに用いられます。
広義では大物車、長物車、土運車、車運車、コンテナ車も含まれます。ザックリと大きく大別した場合、フタがない貨車は無ガイ車ということです。
無ガイ車の中でもジャンル分けされている貨車
大別で無ガイ車のくくりになるもので、ホッパ車というものがあります。
ホッパとは、粒状のものを下に落とすための漏斗形の装置のことを指します。ホッパ車の積荷としては石灰石などの各種鉱石、砕石、セメント、小麦など、粉状や粒状のもの(粉粒体)であります。これらを袋詰めなどにせずにバラ積みの状態でホッパ車に積み込み、目的地に着いてからホッパ車の下部にある取り出し口を開け、中のものを取り出すことができるという仕様になっています。
また線路に敷いてあるバラストの整備に利用するためのホッパ車もあります。線路にバラストを落としながら整備をすることが出来るので様々な路線で活躍しています。
ホキのホはホッパ車のホです。
有ガイ車
有ガイ車は車体は木製のものと鋼製のものがあります。
一般的な車両は木製の内張りがなされていることが多く、無ガイ車とともに、世界的に最も古くから使われている基本的な貨車となります。
日本でも国鉄を中心に、かつてはほとんどの私鉄や軽便鉄道で利用された経緯を持ちますが、現在はコンテナ列車などが主流のため2012年から利用されなくなりました。 有ガイ車の現役を見る機会がないということは寂しいものですが、どんどん改良されている、ということの証明でもあります。
廃車後のことですが、車体については使い勝手の良さと1984年2月1日国鉄ダイヤ改正の際に不要となった有蓋車を一般販売をしたことから、店舗や物置などに多数再利用がされたりもしています。
貨物列車の再現
貨物列車は今も無論、走る姿を見ていて楽しいものですが、国鉄時代の貨物列車はバラエティーに富んでいるため、大変面白いです。
現役で見た世代の方々も、現役時代は知らな世代の方々も、鉄道模型好きなら通じ合うところがありますね!
ぜひ、お気に入りの貨車をお気に入りの貨物列車で再現してみてください。