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東急電鉄(東京急行電鉄)について
東急電鉄(東京急行電鉄)について
東急電鉄(東京急行電鉄)は東京都と神奈川県において線路を保有している私鉄会社です。
2006年ごろまでは「東京急行」という略称を公式のものとしていましたが後に「東急電鉄」とされました。
東急グループの中では中核を担っており、東急電鉄が展開している事業では昔から鉄道事業よりもむしろホテル事業や不動産の分野で大きな利益を上げて成長してきた歴史があります。
線路の長さでは大手私鉄の中でも16社あるうちの11番目と低いものですが、営業利益では日本の鉄道会社全ての中でにおいても東京地下鉄、近畿日本鉄道に次ぐものとなっています。
また、グループ企業には先述しましたホテル事業や、不動産だけでなく、実に250社以上が集まっています。
かつては後の北海道日本ハムファイターズとなるプロ野球チームの「東急(急映・東映)フライヤーズ」を保有していたこともあります。
戦時中には鉄道、バス会社を整理するための法律である「陸上交通事業調整法」によって大手私鉄である小田急電鉄、京王電鉄、京浜急行を統合し「大東急」と呼ばれました。
その時代の名残として現在でも東京都の一部地域では大東急のマークのあるマンホールがあります。
戦後は統合した4つの会社、とくに小田急電鉄からの反発などを受け、小田急電鉄、京王電鉄、京浜急行は再度一鉄道会社として分離しました。
しかし、現在ある小田急電鉄、京王電鉄、京浜急行は東急の出資のもとに確立された会社であり、3社の株の多くを東急電鉄が保有しています。
東急の車両はステンレス車の導入に歴史があり、グループの中で車両製造部門をもっていたので、日本では初めてとなるステンレスカー(5200系)を開発、後にはアメリカの会社と協力して日本初のオールステンレス車両(初代7000系)も登場させました。
東急は当時としては一足先を行く技術を車両に取り入れていたのが特徴で、初代6000系の回生ブレーキの採用、8000系の省エネに優れていて製造のコストパフォーマンスも優秀な界磁チョッパ制御の取り入れなど、環境にも優しい車両を創りだしていました。
しかしながら加工の難しいステンレス素材をボディに使用している関係からデザイン面ではとてもシンプルで、箱型の車両ばかりが見られます。
環境にも優しいというデザインコンセプトの車両作りは現在にも受け継がれており、2002年に導入された5000系もその趣旨に合致しています。
人と環境に優しい車両を目指して造られた5000系はバリアフリー化や騒音の軽減、消費電力の削減などに成功しています。
また製造コストにおいてもJR東日本のE231系と同じパーツを使用することで大幅なコスト削減を行いました。
この5000系は東急のスタンダードな電車となっており、5050系や5080系が開発されました。
中でも2013年から運行している「東急5050系4000番台 Shibuya Hikarie号」は渋谷ヒカリエの開業1周年を記念し、渋谷ヒカリエという施設そのものをイメージして造られており、外観だけでなく、内装も他の5050系と異なり渋谷ヒカリエを意識してデザインされています。