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三重交通 神都LINER 連節バスについて
三重交通 神都LINER 連節バスについて
本年もあと少し、ですね。
こちらの記事をご覧いただいている方の中にも、初詣などで伊勢神宮へのご参拝をご検討されている方もいらっしゃると思います。
令和2年12月19日から伊勢市内の路線「外宮内宮線」で「神都ライナー」のプレ運行が始まりました。伊勢神宮の外宮と内宮をつなぐ「外宮内宮線」は伊勢市駅前から外宮前、内宮へと向かいます。
この神都ライナーは三重県発となる2つの車体をつなげた全長約18メートルの連節バスで、観光客の輸送力アップを目指して三重交通が導入しました。連節バスの定員は113名と標準的な路線バスの約1.6倍になります。本格的な運行は来年4月からの予定です。
プレ運行時は繁忙日に臨時便(主要停留所のみの停車)として運行される予定です。
デザインも神都ライナーならではのコンセプト
神宮のお膝元のまちを連想させる"神都"と急行便を"ライナー"として表現。
外宮内宮線専用車として神宮の森や神聖さ、五十鈴川の流れをイメージしデザイン化されています。神宮の”森”と“神聖さ”は三重交通社路線バスと同じ緑色と白色のツートンカラーで表現されております。また、“五十鈴川の流れ”は中扉のドット柄で表現されています。
伊勢神宮の外宮と内宮を結ぶ専用線にふさわしい配色とデザインかと思われます。
デザインも連節バスの構造も気になるので、ぜひぜひ、乗車してみたいですね!
お伊勢さんの思い出や、鉄道模型やストラクチャーに含めるとよりリアリティが増しますね。
日本ではじめての連節バスとは
上記写真のトロリーバス(連節バスタイプ)ように欧州ではポピュラーな連節バスですが、日本では馴染みがある方の方が少ないと思います。
日本ではじめての連節バスはつくば科学万博で導入された連節バスでした。連節バスと聞いて「VOLVO?」と連想するのは、「つくば科学万博 85」や、エアポート・リムジンバスをご存じの世代の方かと思います。
連節バスとは、路面電車のような蛇腹で2つの車体が連節されたバスのことです。車両の全長は2車体連節でおおむね18m~19m、旅客定員は110~190人程度になります。3車体連節の場合は約24~26m程度で旅客定員は約270人となります。バスのイメージが変わるような大きなバスになります。 欧州ではごくごく普通に見られますが、日本でデビューしたのは1985年のつくば科学万博の時でした。
つくば科学万博の当時は、沢山の万博来場者を輸送するのに1984年(昭和59年) - 1985年(昭和60年)にかけて100台導入されました。その後、つくば科学万博が閉会し、使用されていた連節バスは80台はオーストラリアへ輸出、19台は東京空港交通に移籍しました。最後の1台は富士重工業伊勢崎製作所に保存のために引き取られましたが、2000年頃に解体されたようです。
日本人にとってはあまり馴染みのない連節バスですが、最近になって連節バスが注目を集めています。大きな理由は、大型二種免許が必要なバス運転手の不足と高齢化のためと言われています。
厚生労働省や警察庁のまとめによると、2008年に大型二種免許取得者は約110万6000人でしたが、2018年には約89万6000人にまで減少しています。また、同時期に大型バス運転士の平均年齢は46.8歳でしたが、51.2歳にまで高齢化しています。
日本で活躍する連節バス
近年では連節バスの導入も日本でも聞くようになりました。
上記写真は令和2年7月23日運行開始の横浜市営「BAYSIDE BLUE(ベイサイド・ブルー)」、下記写真は平成28年8月8日運行開始の西日本鉄道のバス路線「Fukuoka BRT」です。連節バスの車体は今までは海外社製のものばかりでしたが、2019年(令和元年)5月27日には、いすゞ自動車と日野自動車がハイブリッド機構を採用した新型連節バスを日本国内向けに共同開発(製造は子会社のジェイ・バス)し、発売を開始しています。
今はまだ見慣れない珍しく感じる連節バスですが、次第に連節バスの利用路線も増え、日本でもメジャーなものとなるでしょう。
国産初の日のブルーリボンハイブリット連節バス
横浜を代表する観光スポット、パシフィコ横浜、ワールドポーターズ、ハンマーヘッド、赤レンガ倉庫、山下公園、中華街と横浜駅を結ぶ横浜市交通局の連節バス。