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線路の基本的な構造や名称
線路の基本的な構造や名称
鉄道模型を始めるにあたって線路(レール)は欠かせないものとなりますが、最近では通常の線路のほか、PC枕木タイプやスラブレールといった線路も多数発売されています。
少し拘るようになれば線路にバラストを撒くこともあるでしょう。
ではそもそも枕木とは? バラストとは? 鉄道模型をこれから始めるという方はこのような用語を知らない方も多くいるかと思います。
このページでは線路がどのようなパーツで構成されているか、またその名称についてわかりやすくご説明致します。
今後の鉄道模型ジオラマやレイアウトの拡張の際にぜひお役立てください。
バラストや枕木の種類をきちんと把握していれば鉄道模型ジオラマやレイアウトを製作していく際に、よりリアルに近づいたものが出来上がりますよ!
レールの種類
現実での鉄道線路は枕木やレール、道床などが含まれている「軌道」というように、JISにより定められています。
鉄道模型(Nゲージ・HOゲージ)ではこの現実のレールに忠実な構成のレールを使用します。
まずは道床の説明からいきましょう。
道床はその名の通り、軌道の床部分のことです。
現実での道床は路盤にかかるエネルギーや、列車の走行時の衝撃を緩和することを目的としています。
バラストタイプか、スラブタイプが一般的です。
バラスト軌道のレール
バラスト軌道は最も多く目にするのではないでしょうか。
鉄道の線路の道床としては大変古くから使用されているタイプで、バラスト(砂利、石)を敷いた上に枕木を使ってレールを支える構造です。
鉄道模型のレールはKATOとTOMIXから発売されていますが、このバラストタイプを元にしたレールが大半を占めています。
Nゲージのレールにおける灰色の土台部分はバラストが集まった状態を模しています。
枕木とは
さて、バラストとともにレールを支える役目の枕木とはどのようなものがあるのでしょうか。
Nゲージのレールを探しているとTOMIXのレールにはPCタイプだとか、PC枕木といった名称を見かけることがあるかと思います。
枕木の材質で最も一般的なのは木材タイプのものです。
多くの方がイメージするレールに敷いてある木が木材タイプの枕木です。
この木材タイプの枕木を模したNゲージ用レールはTOMIX、KATOから発売されています。
PC枕木について
そして次に多く使われているのがコンクリートタイプの枕木で、PC枕木とは、このコンクリートタイプの一つです。
PCとはプレストレスト・コンクリートの略で、コンクリート部分の芯に鋼やピアノ線が入っており、曲げる力に対して耐久力があります。
もちろんこれは現実での構造の話なので、Nゲージ用レールにおいては見た目以外には耐久力に差はありません。
PC枕木を模したレールは2014年現在、TOMIXからのみ発売されています。
スラブ軌道
次にスラブ軌道についてです。
スラブ軌道は主に新幹線の線路や、高架線路に採用されています。
鉄道模型を始めようと考えている方で、とくに新幹線を多く動かしたい場合はスラブレールでレールレイアウトを構築するのがオススメです。
スラブ軌道はバラストのような砂利を使用せず、路盤に軌道スラブというコンクリート版を設置し、その上にレールを載せる作りとなっています。
軌道の構造がコンクリートなのでバラスト軌道と比べると軌道の狂いが起きにくいものとなります。
鉄道模型のスラブレールでは見た目以外には耐久力、脱線のしにくさ等はバラスト軌道と比べて差はありません。
スラブレールはTOMIX、KATOから発売されています。
カントとは
最後にカント付きレールについて簡単に説明致します。。
皆さんは現実での電車がカーブを走行する際に少し傾いているのを見たことがないでしょうか?
カーブの際に電車が傾くのはカーブレールの外側よりもうつ側が低くなっていて、線路自体が傾いているためです。
この傾きがあることで車両がカーブレールを通過する際に超過遠心加速度を抑えることを可能としています。
簡単に言えば脱線しづらくさせて、安全な走行を保つのに役立っているわけです。
鉄道模型においてもこのレールが発売されており、TOMIXではカント付きレールや、ワイドPCカーブレール。
KATOでは複線曲線線路に採用されています。
そしてこのカント付きレールとカントなしレールを継ぎ合せる役目はアプローチレールで可能にしています。