2005年まで活躍した人気車両 パノラマDX

 

2005年まで活躍した人気車両 パノラマDX

懐かしい車両から今話題の車両まで多くの車両がNゲージで発売されておりますが、やはり嬉しいのは地元を走る車両の製品化ですよね。
地元のニュースで新型車両の発表、車両の引退が流れてくるとNゲージで製品化発表があるのでは、、と期待してしまいます。
最新の車両も勿論良いですが、いつも通勤通学で慣れ親しんでいる車両を自分の作ったレイアウトを走るのも楽しみの一つではないでしょうか。
当店は名古屋にありますので、地元の車両というと名古屋鉄道通称「名鉄」です。
名鉄も懐かしの車両から新型車両まで多くの車両がNゲージで発売されております。
グリーンマックスの毎月の新製品の発表にも掲載がありますので、名古屋市民ではなくても見たことがあるという方もいると思います。
今回は倉庫を見ていたら懐かしい名鉄車両を見つけたので、Nゲージとともに紹介していきます。
名鉄の紹介といえば2000系のミュースカイと思われますが、今回は2005年まで活躍したあの「パノラマDX」の紹介です。

名鉄の車両と聞くとミュースカイの2000系を思い出す方が多いと思います。 パノラマDX自体あまりNゲージで製品化されてなく、今回紹介する商品も去年に約10年ぶりにリニューアルされ発売された車両となっております。
久々にリニューアルされ発売された車両ですが、実車では1984年に運行開始し2005年までなので 名前は知っているが見たこと・乗ったことが無いという方も多いのではないでしょうか。
名鉄の車両でよく耳にする「パノラマ〇〇」の中のパノラマカーの次に登場した車両が「パノラマDX」となります。

パノラマDXが運行する前は、名鉄は1961年から赤い展望席付き電車としてお馴染みのパノラマカーを運行させていました。
そしてパノラマカーの次の車両として「パノラマドームカー」の構想がありましたが、当時「時期尚早」というため実現はしませんでした。
「時期尚早」として実現しなかった後継の車両が登場するのは20年後の1980年代でした。
1980年代になるとマイカーの普及率が高くなってきたため、名鉄はマイカーにはないゆとりとくつろぎ空間を目指し完成したのが今回紹介する「パノラマDX」となります。
紹介するNゲージは3両編成のセットとなっておりますが、1984年12月15日に運行開始したときは2両編成でした。
この2両編成はかなり昔にTOMIXから発売されておりますので、持っている方もいるのではないでしょうか。
オークションや中古市場でしか見たことがないので2両編成も再生産を待ちたいですね、、
最初は2両ということでいつ頃今の3両編成になったかというと、5年後の1989年に中間車が増備され全ての編成が3両編成となりました。
その後、鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞し、伊豆急行「リゾート21」等に大きく影響を与えたパノラマDXですが、
観光特急の利用者数減少・特急の最高速度の変更等により2005年1月のダイヤ改正で全車両が運用を外れ、3月には全車両が廃車となりました。

商品を箱から取り出して見ますと、先程もお話したように営業開始当初の2両編成ではなく3両編成のセットとなっております。
実車でもこの3両編成のほうが見慣れている方のほうが多いと思います。

「パノラマ〇〇」といえばパノラマカーから続く先頭車両の展望席ですよね。
7000系のパノラマカーとは違い展望席がハイデッカー構造のが「パノラマDX」の大きな特徴です。
展望席以外にも運転席や前面表示部の「パノラマDX」の文字もしっかり再現されております。
ヘッドライト・前面表示部は白色LED、テールライトは赤色LEDによる点灯できます。

3両編成のセットなので、中間車のサ8850も付属しております。
1989年までの5年間はこの中間車が無く2両編成で運行されておりました。

もうすぐ引退から20年経つことを考えれば、Nゲージで「パノラマDX」を初めて知ったという方がいるかもしれませんね。
もう乗車することは出来ませんが、解体されたモ8802のヘッドマークやリクライニングシートなどは、名鉄グランドホテルの客室に移設されておりますので興味が有る方はどうぞ。
ヘッドマークやリクライニングシートなどの再利用で楽しむ方法もありますが、引退して乗車出来ない車両などを自分のレイアウトで楽しめるのも鉄道模型の醍醐味だと思います。
それが地元で活躍していた車両なら、より一層思い入れも強いですよね。
今回は当店の地元名古屋で活躍していた名古屋鉄道「名鉄」の紹介でしたが、お客様の地元でも通勤通学でお馴染みの車両があると思います。
今利用している車両だけではなく、その車両の歴史を見るのも楽しいと思いますし、探してみたらNゲージで発売しているかもしれません。
引退した車両なら頻繁に製品化はされませんので、この機会にコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。

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