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保線作業で活躍中のマルチプルタイタンパー
保線作業で活躍中のマルチプルタイタンパー
現在多くの車両が運行されておりますが、全ての車両が乗車出来るわけではありません。
既に引退している車両は勿論、豪華寝台列車等、、そしてまず乗車することは不可能なのはドクターイエロー等のレールを点検修理する車両です。
ドクターイエローなら抽選で乗車できるイベントが何度か開催されていましたので、中に入ったことがある方もいるのではないでしょうか。
ですが、ドクターイエローの目的は新幹線の線路の状況を走りながら測定することなので、そう簡単に乗車するイベントに出会えるわけではありません。
ドクターイエロー以外にも点検・調整する車両はありますが、乗車出来るイベントもあまり見ることがありません。
やはりこういった線路を保守・点検・設備の車両は乗ることが難しく、実際に走っている場面にも遭遇するのも難しいですよね。
そこで、遭遇するのは難しい、乗車なんてまず出来ない、、という車両こそ鉄道模型で遊ぶ楽しさがあります。
ドクターイエローに限らず、現在ではNゲージで普段乗ることが出来ない車両が多く発売されております。
今回はその中で、久々に発売された「マルタイ」の愛称でお馴染みのマルチプルタイタンパーをグリーンマックスのNゲージとともに紹介致します。
マルチプルタイタンパーと聞いてもどんな車両?とすぐ思いつかない人もいると思います。
ドクターイエローはテレビで取り上げられていますが、マルチプルタイタンパーの特集番組も中々ありませんよね。
特集はあまり見ませんが、このマルチプルタイタンパーもドクターイエローと同様に線路には無くてはならない車両です。
レールの上を毎日車両が走ればバラスト軌道の場合、列車が走行すると枕木が沈降しレールがゆがんでいきます。
レールがゆがんでいくと列車の乗り心地が悪くなるだけでなく、走行を阻害する原因にもなります。
このような状態にならないためにメンテナンスが必要でしたが、昔はこの作業をつるはしを使い人の手で行っておりました。
そこで作られたのがこのマルチプルタイタンパーです。
レールを掴んでミリ単位で持ち上げ枕木下に砕石を入れ高さを調整、左右方向の歪みも調整できるようになり、
最新の機械では100メートルを10分から15分程度で作業が出来てしまいます。
Nゲージのマルチプルタイタンパーも何種類か発売されておりますが、今回は品番4711のユニオン建設タイプを見ていきます。
通勤通学で使っている車両の先頭部分とはやはり全然違いますね。特徴的な前面形状もリアルに再現されております。
よく見ると窓にはワイパーもついており、そして前面と側面には「ユニオン建設㈱」の文字も勿論印刷されております。
側面には他のマルチプルタイタンパーでは見ない、山や花の写真と絵のラッピングも再現されております。
こういう山や花のラッピングは通常の車両でもあまり見かけませんね。
そしてマルチプルタイタンパーの役割、レールのゆがみを修正するためのツメの部分もしっかり再現されております。
本体と一緒にセットとなっているのが、マテリアルワゴンです。
場合によっては導入しない会社もありますが、今回はワゴンも一緒に製品化されております。
マテリアルワゴンにはレール修正後の仕上がりを検測する機能や、復旧機材が搭載されております。
本体と同様に「ユニオン建設㈱」の文字そして花の模様も印刷されておりますよ。
通勤通学でいつも利用している車両、旅行の時の新幹線など多くの車両が鉄道模型で発売されております。
その他にも引退のニュースでも話題になったドクターイエロー等普段乗車することが出来ない車両も模型として発売しております。
そんな普段目にしない車両を鉄道模型で初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。
今回紹介したマルチプルタイタンパーも以前製品化され、またHOゲージの組み立てキットでも発売されておりますので、
模型で初めてこの名前を知ったという方もいると思います。
このように模型から実際の車両を知ることができるのも鉄道模型の楽しみの一つだと思います。
普段見ない線路の保守や整備等の車両なら尚更です。
今回のマルチプルタイタンパーのような商品はまだまだありますので、この機会に普段目にしない車両を手にとってみてはいかがでしょうか。