- 鉄道模型の情報
- E233中央線について
E233中央線について
E233中央線について
E233系は、JR東日本が、首都圏の通勤輸送を担う車両として1993年に第1世代となる209系、2000年に第2世代となるE231系をそれぞれ営業運転に投入してきました。
1999年度から首都圏に大量投入されたE231系車両を、さらに進化・発展させて開発を行い、2006年に営業運転に投入したのが、第3世代となるE233系です。
そのため、E231系によって置き換えられなかった通勤型車両の201系、203系、205系、209系、近郊型車両の211系の置き換え用として主に製造されています。
製造企業は、東急車輛製造、川崎重工業と、JR東日本の自社生産工場である新津車両製作所になっています。
E233系は2006年に登場したJR東日本の第3世代直流電車で、通勤形と近郊形が存在し、各路線で活躍しています。
中央線開業130周年記念キャンペーンとして、E233系に「中央線=オレンジの電車」として馴染み深い201系車両をモチーフにしたラッピングを施し、2019年4月から8月まで運行していました。
E233系中央線とは??
そして今回ご紹介するのがそのE233系の中の中央線の車両についてです。
中央線快速電車・中央本線・青梅線・五日市線向けの車両で、すべての編成が豊田車両センターに配置されている。
中央線快速電車・中央本線の運用を基本とする10両単独の固定編成43本(T編成・430両)と6+4両の分割編成17本(H編成・170両)、青梅線・五日市線の運用を基本とする6両編成10本(青600番台編成・60両)と4両編成8本(青400番台編成・32両)があります。(総計692両)。
車体の帯には国鉄101系から続く中央線快速電車伝統のオレンジバーミリオンが継承されています。
E233系中央線は2006年にJR東日本の通勤・近郊電車の標準車両として、E231系をベースに開発した最新型の通勤型車両として登場しました。
10両固定編成のほかに、6両+4両の分割編成もあり、立川駅や大月駅で分割・併合運転が見られます
中央快速線・青梅線のE233系にてトイレが設置
E233系の中央快速線や青梅線などで運用している車両にはトイレが備わっています。
通常電車にはトイレが備わっていないことが一般的です。山手線や京浜東北線、中央・総武緩行線のような、乗車距離が短い路線の車両には、トイレがありません。もし用を足したくなったら、電車を降りて駅のトイレに行き、その後ホームにも戻って後続の列車に乗ると思います。駅のトイレは改札内にあることが多いので、改札を出てそのぶん運賃が余計にかかることもありません。
しかし、常磐線や上野東京ライン、湘南新宿ラインなど、長距離の路線は駅によっては途中で車外に出ると長時間待機しなければいけません。
長距離の路線には、富裕層の利用や快適に乗車したい層の利用のためにグリーン車も設置されている。こういった路線の場合、同じような見た目の(帯の色が違う)車両でもトイレが付いています。
まだ一部しか備わっていないのですが、全列車への設置工事が完了するのは2023年度末の予定になっています。
E233系がトイレが設置した理由と背景
中央快速線のE233系にはトイレが備わっています。
実は中央快速線は、もともとは短距離の路線という扱いでした。
東京~高尾まで、全部乗り通したとしても1時間から1時間20分程度の路線で、多くの利用者が短距離の利用の方です。
ちなみに大月行こうとすると、1時間40分から2時間程度かかってしまいます。長距離・長時間の運行となるものの、グリーン車もなくトイレもない状況が長く続いていました。
長距離なのにトイレがなく、グリーン車にもないという状況だったんです。更に短距離の電車と、長距離の特急列車や普通列車が同じ線路を走らなければならない構造のため、対策が取りにくかったんです。
グリーン車組み込みとトイレの設置
2023年度末までに、中央線快速電車・中央本線の本系列で運行する全列車と、青梅線の中央線快速電車と直通運転を行う列車にグリーン車2両が組み込まれる予定です。
またグリーン車を組み込む編成は4号車にトイレを設置する工事を2023年度まで順次行い、トイレ設置が完了した編成は随時トイレの使用が可能になっていきます。
ちなみに当初は2020年度に導入予定であったが、12両化に伴う駅工事などに想定以上の時間がかかることが判明したため、延期となっているのです。
2023年にE233系中央快速線が大きく変わる?!?
2023年を目安にトイレの設置が完了する予定になっていますが、それまで時間がとてもかかります。
それでもトイレとグリーン車組み込みが完了したらとても快適になると思いませんか??
中央快速線に導入されるグリーン車ですが、東京駅での短時間折り返しなどを考慮し、中央線快速電車向けに特別設計されたものとなっています。
東京駅では朝ラッシュ時に最大1時間あたり30本、2分に1本の間隔で電車が発着します。それなのに東京駅の中央線ホームが2本の線路しかないため、折り返し時間が2分程度しか確保出来ていません。
これに対応するために取った策対策の一つとして、通常のグリーン車では幅810mmの片開きドアを採用するのですが、幅1300mmの「両開きドア・ワイドドア」を採用しています。これは乗降時間の短縮を狙っているのではないかと考察しています。
ちなみにトイレの位置も決まっているらしくグリーン車トイレは4両目、普通車トイレは6両目です。
完全に備わるのは数年先なのですが、サービス向上にも繋がってくるので期待して待ってみましょう。
トイレが設置されたモハE233-843、補助電源装置(SIV)が追設されたモハE232-243、ホーム位置検知装置を追設した先頭車を再現しました。
埋められた車端部の窓やホーム位置検知装置を追設した先頭部などを的確に再現します。