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大型保線車両について
大型保線車両について
グリーンマックスからマルチプルタイタンパー、バラストレギュレーターが発売されました。
マルチプルタイタンパー バラストレギュレーターとはどのような車両なのでしょうか。
このページではマルチプルタイタンパー バラストレギュレーターを説明致します。
今回紹介する商品
マルチプルタイタンパー 09-16 東鉄工業色 (動力付き) ■メーカー:グリーンマックス ■品番:4710 |
バラストレギュレーター KSP2002E 東鉄工業色 (動力付き) ■メーカー:グリーンマックス ■品番:4784 |
マルチプルタイタンパーについて
線路上を列車が走ることで生じる線路のゆがみをミリ単位で線形整正を行う保線用の機械のことです。
マルタイやMTTと略されております。
毎日のように電車が運行されれば、線路のメンテナンスは欠かせません。
バラスト軌道の場合は列車が走行すると枕木が沈降し、
レールがわずかにゆがみ列車の乗り心地を悪化させる上に、高速走行を阻害する原因にもなります
昔はつるはし等で大量の人員と時間をかけて行っておりましたが、
最新機械の登場で現在では3~4人の作業員で100メートルを10分から15分程度でつき固めることができます。
尚、レール上を自車の車輪で自走できるが一般的には車籍を有しない機械扱いのためこれを用いて作業を行う時には線路閉鎖が行なわれます。
機能
機械がレールを掴んでミリ単位で持ち上げ枕木下に隙間を設け、
爪のような部分で砂利を突き固め、枕木下に砕石を入れることで予定の高さに線路を直していきます。
同時に高さの調整や左右方向の歪みも直すことができます。
バラストレギュレーターについて
マルチプルタイタンパーとペアで使用され、レールの下道床部を整えるための大型保線車両です。
道床の形を整えながら、レールの内外に残ったバラストの清掃作業を行います。
昔はマルチプルタイタンパーの後追い作業のうち道床整理はマルチプルタイタンパーに牽引されたバラストスイーパーで行っていました。
道床かき上げ・かき込みはスコップを用いて人力作業で、道床転圧は簡易な機械で行っていました。
これらの作業を1台の機械で行うためにバラストレギュレーターが導入されました。
機能
前部左右にあるサイドプラウでで砕石をかきあげて道床肩の形成を行い、
かきあげた砕石をフロントプラウで軌間内に掃き出します。
その後スタビライザーと呼ばれる装置で振動を発生させ水平に整え、
スイーパーブラシでマルチプルタイタンパーで散らばった砕石を前方に掃き出します。
掃き出された砕石はクロスコンベアーにて左右の道床肩に運び出され、
スイーパーブラシで掃き出しきれなかった砕石は回転ブラシで整えられます。